2000.12.12:平成12年第5回定例会

◯36番(黒子秀勇樹)登壇 私は公明党福岡市議団を代表して、余裕教室及び空き教室の有効活用について、並びに福岡市立国民宿舎、千石荘、しかのしま苑の廃止問題についてお伺いをいたします。当局の明快な御答弁を求めるものであります。
 初めに、余裕教室及び空き教室の有効活用についてであります。
 少子化の進行に伴って、小中学校の児童数、学校数の減少などにより、使われなくなった余裕教室を抱える学校が年々ふえ続けています。昨年5月現在で、全国の余裕教室は約4万6,000 室を超えており、教室数全体の約1割に上っています。これに対し、各自治体や学校現場では独自の判断とアイデアを生かし、さまざまな形で余裕教室の有効活用を試みています。圧倒的に多いのは、多目的スペースや図書室、コンピュータールーム、学童保育、ランチルーム、カウンセリングルームなど、児童生徒や教師の利用を前提とした学校施設として活用されています。このほか、コミュニティーセンターなどの社会教育施設や防災用備蓄倉庫などに転用されたケースもあります。そこでお尋ねをいたします。まず、本市における小中学校の余裕教室数及び余裕教室を活用するに当たっての基本的な考え方、並びに活用状況についてお示しください。
 本市では、学校教育で活用する場合は余裕教室、学校教育以外へ転用する場合は空き教室と定義されていますが、学校教育に活用した後に残る空き教室については、地域に開かれた学校づくりの推進と、さまざまな市民のニーズにこたえるための施設の1つとして有効に活用していくべきであると思います。全国の自治体の中では、介護や保育支援などを行う社会福祉施設への転用等が注目されています。文部省も1995年度から空き教室を高齢者のデイサービスセンターにする場合、文部省の承認が必要だった手続を報告書の提出のみに改め、97年度からは社会福祉施設への転用を促進する方針を示して、一層の手続の簡素化を図っています。空き教室を学校施設以外に転用する場合、どのような転用事例が考えられるのか、お示しください。また、転用事業の選定についてはどのような視点で検討がなされているのか、お答えください。
 次に、福岡市立国民宿舎、千石荘、しかのしま苑についてお伺いをします。
 本市は国民宿舎について、2001年9月末で廃止する方針を明らかにしました。これまで比較的気軽に利用していた地元地域の住民からすると、突然の廃止の決定に戸惑いが広がっています。そこで、まず最初にお尋ねいたしますが、これまで両国民宿舎が果たしてきた役割についてどのように評価されているのか、お伺いをいたします。また、両施設の近年の利用状況の推移と運営状態及び廃止の方針を決定した経緯について御説明いただきたいと思います。
 さて、千石荘についてでありますが、同施設のある脊振山系は、蛍が生息するなど豊かな自然環境の中にあり、市民にとってかけがえのない自然との触れ合いの場となっています。その中でも、室見川が早良区に入る曲渕の水源地は緑の森に囲まれて、春の桜、秋はもみじがあでやかな美しさを与えてくれています。また、野河内は水と岩のすばらしい景勝地で、市民の憩いの場所となっております。このような自然豊かな環境と一体となって、千石荘は市民に低廉な宿泊サービスを提供する国民宿舎としての機能だけではなく、地域コミュニティーの中心的な施設としての役割や雇用の創出など、地域の振興に一定の貢献を果たしてきました。このことを考えると、今回の廃止は決定に至るまでに地元の方々ともう少し意見の交換をするべきであったと思います。今後どのようなスケジュールで跡地の有効活用などを検討されるのか、お聞かせください。
 跡地の利用法については、市民共有の財産としての保全や自然との触れ合いの場として活用を図っていくべきであると思います。また、中山間部においては人口が減少し、高齢化も進んでいます。生産基盤である農林業を核として、都市部との交流などを進め、中山間部の活性化を図る必要もあります。今後、地元の要望をどのように反映していかれるのか、お聞かせください。
 以上で1問目の質問を終わります。2問目以降の質問は自席にて行います。

◯副議長(叶 忠信) 生田教育長。

◯教育長(生田征生) 余裕教室の数についてでございますが、平成12年5月1日現在で小学校828 教室、中学校366 教室の合計1,194 教室でございます。
 次に、余裕教室を活用するに当たっての基本的な考え方でございますが、学校が本来、児童生徒の教育のための施設でありますことから、まず、学校教育の充実のために活用することとしております。パソコン教室や心の教室、第2音楽教室等に活用いたしております。こうした学校教育の充実のために既に活用、あるいは今後活用予定の教室を除いた空き教室につきましては、地域と連携し、開かれた学校づくりを推進するためにも、積極的に学校教育以外への有効活用を図ることといたしております。それから、活用状況につきましては、平成11年度までにパソコン教室として172 校224 教室、心の教室として38校38教室、第2音楽室として59校118 教室、その他多目的スペースとして26校62教室など合計514 教室を、より質の高い学習環境づくりなどのために活用いたしております。
 次に、空き教室の学校施設以外への転用についてですが、家庭や地域の学校に対する理解や関心をより深め、学校教育にとっても学習環境が全体として向上していくことにつながる、高齢者のための福祉施設や生涯学習施設などへの転用が考えられるところであります。転用事業の選定に当たりましては、学校が児童生徒のための教育施設であることから、その内容を学校教育の一部として取り入れることが可能である事業や、あるいは転用施設の利用者と児童生徒の人的交流が期待できる事業などであることが望ましいと考えております。また、地域と連携し、開かれた学校づくりを推進していくことをその目的の1つとしていることから、一過性のものではなく、地域に定着するような事業であることが必要であると考えております。以上です。

◯副議長(叶 忠信) 小川経済振興局長。

◯経済振興局長(小川三千男) 国民宿舎の御質問にお答えいたします。
 千石荘としかのしま苑でございますけれども、旧志賀町、旧早良町がそれぞれの地域の振興策として設置し、合併に伴い引き継がれたものでございます。これまで利用者が安くて安心して利用できる宿泊施設として、公営の国民宿舎本来の目的を果たしてまいっております。また、地域の雇用を創出していること、食材購入など、地域経済に貢献する施設としての一定の役割を果たしていると考えております。しかしながら、施設の老朽化、時代の推移に伴う民間宿泊施設の充実により、本市におきます公営の国民宿舎の果たす役割は極めて小さくなってきていること等から、今回国民宿舎を廃止する方針を決定いたしたものでございます。
 平成11年度の利用状況でございますけれども、これは宿泊と宴会など利用者の延べ人数でございますが、千石荘で3万9,232 人、しかのしま苑で5万4,503 人、合計で9万3,735 人。ピーク時でございました平成6年度における11万9,837 人と比較いたしますと、約22%の減となっております。宿泊だけの利用者数では、千石荘で1万939 人、しかのしま苑で1万9,604 人、合計で3万543 人。平成6年度の4万3,592 人と比較いたしますと、約30%の減となっております。
 11年度の経営状況でございます。千石荘では利用料金等の収入が1億5,713 万円、かかりました経費が1億5,712 万9,000 円で当期利益が1,000 円。しかのしま苑では、収入2億1,985 万8,000 円、経費が2億1,985 万7,000 円で当期利益が1,000 円。合計で、収入3億7,698 万8,000 円、経費が3億7,698 万6,000 円で当期利益が2,000 円となっております。収入ベースで比較いたしますと、利用者の動向と同様、平成6年度と比べますと約21%の減となっております。利用者の減少に伴う経営の圧迫が今年度におきましても続いておるところでございます。
 廃止の方針を決定いたしました経緯でございますが、国民宿舎につきましては、平成9年9月に行財政改革推進本部の専門部会でございます外郭団体調整委員会において、国民宿舎の建てかえ時期をめどに現在の財団及び建物は廃止もしくは民間移管とするという見直し方策案が示され、さらに平成11年第2次行財政改革大綱及び実施計画でも、この方策案に基づいた検討を行うよう指摘されております。こうした指摘により、建物の老朽化調査、他都市の状況の調査、国民宿舎の利用状況、経営状況の推移など慎重に検討を進めてきた結果、本年10月に廃止の方針を決定したものでございます。
 今後の取り組みでございますけれども、跡地利用を含めた地域振興策につきましては、地域の皆様の御意見を伺いながら、また、跡地の立地条件や本市の財政状況なども考慮に入れながら取り組んでまいりたいと考えております。この問題は地域の振興にかかわる問題でございますので、早急に地域の住民の方との話し合いを密にし、必要に応じて関係局とも協議を行っていきたいというふうに考えております。以上でございます。

◯副議長(叶 忠信) 黒子秀勇樹議員。

◯36番(黒子秀勇樹) 本市の余裕教室は、本年5月現在で小中学校合わせて1,194 教室あり、パソコン教室や心の教室など学校教育の充実のために活用しているということですが、学校教育に活用していない空き教室については、市民のニーズに誠実にこたえて有効活用を図るべきであると思います。全国では、空き教室を学校教育以外で有効活用しているケースがさまざまあります。
 例えば、東京都品川区の区立小学校では、昨年より空き教室を活用して、地域の方々が自主運営する事業が始まりました。私が調査に伺った山中小学校でスタートした「山中いきいき広場」は、お年寄りの健康増進や寝たきり予防、生きがいづくりを支援する目的で開設されたということでした。この事業は、国の介護保険関連サービス基盤整備事業の補助金を活用したものです。同校の3階建て校舎の1階にあった2つの空き教室を改装したもので、約126 平方メートルの広場はサロン風のつくりとなっており、段差をなくすなどのバリアフリーも図られていました。広場は、シニア世代の地域住民の代表で構成する運営協議会がボランティアで運営しており、気軽に地域のお年寄りが集い合い、絵手紙や茶道、将棋、囲碁、おしゃべりなどを楽しむ交流の場として幅広く利用されていました。広場の開設を機に同小学校では、児童が授業の合間に広場のお年寄りから折り紙や生け花の手ほどきを受けるなど、校内での世代交流も日常化しているということでありました。
 また、東京都世田谷区の区立駒留中学校では、1階にあった3つの空き教室を改造し、277 平方メートルの保育スペースを確保して、同区の社会福祉法人日本フレンズ奉仕団「おともだち保育園」の分園として無償で貸与しています。同分園には昨年6月から1歳児15人、2歳児14人の計29人の園児が生徒にまじって元気に通っています。同区では保育園不足による入園待ちのいわゆる待機児童が年々増加しており、保育園の増設を検討してきたが、地価が高いことや職員の人件費を含めると、財政難の折から新設が困難な状況にありました。そこで浮かんだのが、区内の小中学校にある空き教室を活用するアイデアでした。児童福祉法の改正で、保育園の設置条件の規制緩和が実現したこともあり、間借りの保育園分園の開設が可能となったものです。保育園を受け入れた同中学校では、昨年11月に家庭科の授業で保育園での保育実習を行うなど、教育の場としても積極的に活用しております。中野義邦校長は、生徒が園児にぶつかったりしないか、最初は心配だった。今は園児との交流を通して生徒の情操面にもいい影響が見られるなど、生徒たちにも好評です、と話をされていたことが大変に印象的でありました。
 本市では、12年度より空き教室の活用について、4つのモデル校区において検討がなされているということでありますが、その検討内容についてお示しください。また、学校施設以外に転用した場合の転用施設の管理運営及び施設整備費などの負担はどのようになっているのか、お聞かせください。さらに、今後4校区だけではなく、学校教育以外へ転用できる条件が整っている学校については、積極的に地域住民の利用を考慮した活用を図っていくべきであると思いますが、空き教室を学校教育施設以外へ転用するに当たって、多様化する市民のニーズにこたえるためにどのように各局に働きかけているのか、お答えください。
 千石荘の跡地活用を含めた地域振興策については、地元地域の方々の意見を十分に取り入れ、検討をしていただきたいと思います。私はその振興策の1つとして、憩いと語らいのパーキングとして各地で設置されている道の駅を旧早良町地域におけるまちづくりのシンボルの1つにしてはどうかと提案をいたします。
 先日、国道203 号沿いの、佐賀市と唐津市の中心点にある道の駅厳木「風のふるさと館」に調査に行ってきました。風をイメージした道の駅厳木の駅内は、トイレ、道路情報や地域情報が聞ける休憩所と、ふるさとをイメージした特産品販売所に分かれていました。特産品販売所「風のふるさと館」には、安くて新鮮な野菜や山の幸、手づくりの漬物やまんじゅうなど、つくる人の手のぬくもりと自然の味が伝わってくる特産品が豊富に並べられていました。また、とれたてのヤマメやアユなどを焼いて食べる夏のあゆまつり、もみじの中で行われる秋の風のふるさと祭りなどには、地域の触れ合いの場の中心として活発に利用されているということでありました。
 また、福岡県の東南部で大分県日田市との県境に位置し、国道210 号浮羽バイパスとの分岐点にある道の駅浮羽は、国の指定重要文化財である、くど造りをモチーフとした木造建築の総合交流ターミナルが整備され、物産館では、さるカニ合戦の里としてのカキを初め、桃、ナシ、ブドウなどの四季折々のフルーツや特産品が展示販売されています。また、レストラン「からうす」では、浮羽の特産品をふんだんに使った郷土料理や手打ちうどんなどがおいしくいただけます。さらに、近くには名水百選清水湧水、民陶一の瀬焼、筑後川温泉があり、浮羽の豊かな自然と文化が楽しめます。道の駅は、駐車場やトイレなどの休憩施設とともに、レストランや地域の物産販売施設を備え、道路交通、観光、地域の歴史、文化などいろいろな情報が受けられる、まさに地域の核と呼ぶにふさわしい機能を持った触れ合いの場所です。また、全国の道の駅の中には、それぞれの地域の特性を生かして温泉施設や宿泊施設、キャンプ場など個性的な施設もあります。そこでお尋ねいたしますが、道の駅の設置条件はどのようになっているのか、お聞かせください。また、千石荘へアクセスする国道263 号沿線に道の駅の配置を計画したとして、設置条件にかなうのかどうか、お答えください。
 また、早良区では、室見川上流の豊かな自然を保全していくとともに、曲渕ダムや野河内渓谷、花乱ノ滝などの景勝、さらには蛍などの水生生物を生かし、「さわら・水と緑とほたるの里づくり」を推進してきておりますが、地元の方たちからは、この地域は佐賀への通過点になっている。女性や高齢者のドライバーがふえている中で、道路交通の円滑な流れを支えるための駐車場、さらにトイレや電話などが24時間利用できる快適な休憩のための施設が欲しい。また、この地域には早良米や脇山茶などの特産品がある。また、キャベツなどの野菜の生産地だが、西新まで運んでリヤカーで販売をしている。地元に販売できる施設があれば助かる、などの声が聞かれます。今後の早良地域のまちづくりを考えると、道路を利用する人のための休憩機能、利用する人と地域の方々のための情報交流機能、そして地域と地域が手を結び、活力ある地域づくりをともに行うための地域の連携機能が図られるような仕掛けづくりが必要であると思いますが、当局の御所見をお聞かせください。
 以上で2問目の質問を終わります。

◯副議長(叶 忠信) 生田教育長。

◯教育長(生田征生) 空き教室活用についてでありますが、まず、空き教室活用モデル事業につきましては、空き教室の活用を促進し、地域と連携し開かれた学校づくりを推進するという観点から、地域住民の方々に空き教室の活用について考えていただき、その活用方策や管理運営のあり方等について方向性を見出すために施行しているものでございます。現在、各モデル校区におきまして、地域住民の代表の方などで構成します空き教室活用協議会が設置されまして、地域の実情に即した具体的活用方法や管理運営体制、施設整備などについて検討が行われているところであります。
 次に、転用施設の管理運営についてでありますが、屋外環境も含めて、学校施設とそれから転用施設の区分を明確に分けまして、管理責任を明確にし、学校とは独立した管理運営組織を設置して、転用事業の所管局が適切な管理運営を行うということにいたしております。また、転用施設の整備にかかります費用負担ですが、転用施設を整備することに伴い新たに学校施設の方の改造が必要となる場合の経費を含めまして、原則として原因者である転用事業の所管局で予算措置をすることといたしておりますが、詳細につきましては教育委員会と所管局の間で協議を行うことといたしております。
 それから、各局への活用の働きかけの点でございますが、空き教室の学校教育以外への有効活用を図るために、平成10年1月に余裕教室活用に関する報告書を取りまとめまして、全庁に周知徹底をするとともに、関係各局で組織します空き教室活用連絡協議会を設置し、空き教室を有効活用しようとする部局から申し出があった場合には、この協議会で必要な協議、調整を行うことといたしております。なお、空き教室活用に関する方針が必ずしも浸透していないという面も見受けられましたので、本年度改めて全庁に余裕教室活用に関する報告書を再送付いたしまして、空き教室活用についての検討をお願いしたところでございます。以上です。

◯副議長(叶 忠信) 藤井土木局長。

◯土木局長(藤井利治) 道の駅とは、活力ある地域づくりの支援を図るとともに、道路利用者の利便性の向上のため、市町村や公益法人等が設置します地域の情報発信と交流の拠点形成を図る地域振興施設を中心に、道路管理者が設置します休憩施設、道路情報提供施設等合わせた複合施設でございます。道の駅の設置の条件は、国道や都道府県道で交通量が1日5,000 台程度以上の路線を対象とし、民間の休憩施設も含めて10ないし20キロメーターの間隔が目安というふうになっております。このため、千石荘を道の駅として設置することにつきましては、国道に接してないということから条件は満足いたしませんが、アクセスする国道263 号沿線への道の駅の設置につきましては、交通量や休憩施設の点で条件を満足いたしております。この場合でも主たる施設となります地域振興施設の具体的な検討等が必要でございますので、関係局と協議が必要であろうと考えております。以上です。

◯副議長(叶 忠信) 木山総務企画局長。

◯総務企画局長(木山光蔵) 旧早良町地域に必要な機能についての御質問でございますが、第7次福岡市基本計画におきまして、この地域は脊振山系に抱かれた豊かな自然を有する地域であり、市民に身近なレクリエーション、憩いの場として、その自然環境の保全を図るとともに、都市型農業や林業の振興及び市民と農林業との触れ合いの場づくりなどを図ることとしておりまして、この方向性を踏まえながら、御提案の趣旨につきましても検討していく必要があるというふうに考えております。以上です。

◯副議長(叶 忠信) 植木市民局長。

◯市民局長(植木とみ子) 地域の連携を深め、地域のまちづくり活動を支援する事業として、区においてはまちづくり活動支援事業を実施しております。この事業では、住民みずからが地域課題の解決に向けて企画、実施するまちづくり活動を支援することで、住民主体のまちづくり活動の推進を図っております。今後とも市民生活に密着した地域の行政機関である区を中心に、住民とともに魅力あるまちづくりの推進に努めてまいります。

◯副議長(叶 忠信) 黒子秀勇樹議員。

◯36番(黒子秀勇樹) 空き教室の活用については、これまで空き教室活用協議会や空き教室活用連絡協議会などを設置して検討しているということでありますが、検討から現実的な活用の段階に来ていると思います。学校は教育活動の場であると同時に、市民にとって最も身近で、地域に密着した施設だと考えます。少子・高齢社会のニーズに応じた品川区や世田谷区のような転用例は、今後さらにふえていくことが予想されます。空き教室の有効活用については、柔軟な発想と制度の弾力的な運用で幅広い市民のニーズにこたえていくべきであると思います。市長の御所見をお伺いいたします。
 千石荘の跡地の活用については、地域住民の意見を十分に反映するとともに、地域振興の立場に立って、全庁的に取り組んでいただきたいと思います。山崎市長が現在、最も力を入れられている取り組みの1つにDNA運動があります。このDNA運動は、役所内の保守的な発想や姿勢の転換を図り、住民自治を確立し、地域コミュニティーの再構築にあると聞いています。今回のように、まちづくりに多大な影響を及ぼす問題や地域振興に大きくかかわる施策については、特に地元住民の率直な意見を聞く姿勢と、市民に積極的な参加を促すような仕組みをつくることが大切であると思います。また、まちづくりに当たっては、行政主導から市民が主役の市政への転換を図り、市民とのパートナーシップによる取り組みを進めるなど、地域の発想を生かし、市民と行政が一体となって進めていく必要があります。しかしながら、市民から行政を見ると、担当する部署が多岐にわたり、縦割りで細かく分かれているので、全体を見渡す視点が欠けているように感じるという声を聞きます。魅力あるまちづくりを進めていく上で重要なことは、市民と地域の目から総合的にとらえ直すという生活者の視点が必要であると思います。
 千石荘の跡地の活用については、市民の要望や意見を最大限に取り入れられ、国道263 号沿線に道の駅を設置するなど、民間資金が導入されやすくなるような仕掛けを講じるとともに、旧早良町地域全体の振興を図れるような、地元にとって21世紀の贈り物となるような夢のあるプランにしていただきたいことを要望しておきます。最後に市長の決意をお伺いして、質問を終わります。

◯副議長(叶 忠信) 山崎市長。

◯市長(山崎広太郎) まず、空き教室の有効活用でございますが、黒子議員御指摘のとおり、今いろいろモデル校なんかを設定して活用方法を検討しているという段階ではございますけども、おっしゃるとおり、検討の段階から実施に移るべきときだと存じます。開かれた学校づくりということを教育委員会も掲げておるわけでございますが、なかなか開かれた学校づくりというのは、やはり今までのずうっといろいろ流れがありまして、なかなかできていないというか、難しい面があるんですが、これはやはり空き教室等を活用することが、私は開かれた学校づくりにつながっていくと、このように思いますので、これは教育委員会とも相談して、学校側からも積極的ないろいろな計画を立ててもらうようにしたいと、このように思っております。
 それから、国民宿舎の件につきましては、午前中も御答弁申し上げました。千石荘については、地域の大事な施設であるということは十分理解させていただいております。御指摘のとおり、やはり地域の声をよく聞いて、跡地をどうするかと、どう活用するかということを考えていきたいと。私はむしろ行政から市民の方に近づく努力をすべきだと常々言ってるわけでございますが、こういう問題についてもとにかく行政の方から地域に入って、一緒になってどういうふうな活用方法を組み立てていくかということを、ぜひしっかりしたものをつくり上げる、そういう努力を行っていきたいと、このように考えております。